瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)と萩野公介(26=ブリヂストン)がそろって決勝進出を決めた。

瀬戸は準決勝1組8レーンに登場。1分56秒86で同組2着だった。

タイムと順位を確認すると、右手でガッツポーズ。「いい泳ぎができたかなと」と手応えを口にした。決勝については「前半は攻め気味に入って、できるところまで上げていきたい」と意気込んだ。さらに「なかなか結果を出すことができず、すごく悔しいですし、今回、いい泳ぎできたので、あともう1回、もらったチャンスをモノにしたいですね」と話した。

28日の予選は全体16位のぎりぎりで通過。すでに400メートル個人メドレー、200メートルバタフライを終えており、この種目が今大会最後の種目だった。「普通に落ちたと思った。もう1回泳げるチャンスをもらえてありがたい」と準決勝にかけていた。

3度目の五輪となった萩野は、準決勝2組3レーンに登場。1分57秒47で同組3着だった。

レース後、あふれ出る涙を何度もぬぐった。「本当にいろんなことがありましたが、もう1本、決勝で(瀬戸)大也と泳げるなんて、神様がくれた贈り物としか思えないくらい幸せです」。決勝については「明日は明日の風が吹く」と言いながらも「大也と泳げるのはすごく幸せですし、平井先生の前で1本でも多く泳ぎたい。頑張ります」と意気込んだ。

萩野は28日の予選を全体5位で通過。19年春の休養後は最速タイムとなる1分57秒39を出していた。「意外といい泳ぎができた。最近の僕の中ではいい泳ぎができたかな。全力で泳ぐだけと思って、そこがしっかりできた」と話していた。今大会初登場となった800メートルリレーは予選敗退。萩野にとっても、この種目が東京五輪最終種目だった。