伊藤美誠(20=スターツ)が準決勝で敗れ、3位決定戦に回った。中国の孫穎莎(20)に0-4と、ストレート負けを喫した。2ゲーム目、9-3とリードしたが、そこから9-11と大逆転されたことで完全にペースを奪われた。

これまでの対戦成績はジュニア時代を含め伊藤の2勝6敗で、直近では4連敗していた。試合直後のインタビューで、伊藤は目に涙をためて「2ゲーム目が取れなかったのが大きな点。2ゲームから3ゲームへの入りもよくなくて立て直せなかった。調子は悪くない。これが実力。すごく悔しいけど気持ちを切り替えて次の試合に臨みたい」と気丈に話した。

卓球が88年ソウル五輪で正式採用されてから日本のシングルスのメダルは、男子の水谷隼(32=木下グループ)が16年リオデジャネイロ五輪で獲得した銅メダルのみ。伊藤は午後8時からの3位決定戦で日本女子初のシングルスのメダルを狙う。