ジュビロ磐田に3年ぶりに復帰したMF山田大記(28)が8月31日、磐田市内のヤマハスタジアムで記者会見した。多くの報道陣を前に、背番号19のユニホームを披露し、決意を語った。「自分としても、こみ上げるものがあります。名波さんから『誇りを持って死に物狂いでやってほしい』と言われましたが、その言葉も理解しています。ピッチで示したいです」。

 山田はドイツに渡る前、磐田で10番をつけていたが、現在の10番、MF中村俊輔(39)とチームメートになれたことも素直に喜んだ。「一緒にプレーしたい選手は」と問われると、「誘導尋問ですか?」とニヤリ。その後、中村俊の名前を挙げて「学べることがたくさんあることは、6月に1週間練習参加しただけで感じました。すごく楽しみです」と言った。

 チームは6位と好調を維持。主力に大きなケガ人はなく、山田は厳しい定位置争いに加わるが、「帰って来て『ポジションがある』という環境よりもありがたい」と歓迎。チーム合流となった午前中の練習でも、フルメニューを消化した。

 今季は残り10試合。9日アウェー北海道コンサドーレ札幌戦に帯同しないことは、名波浩監督(44)が明言しているが、山田は「シーズン終盤。できるだけ早くチームの力になれるようにしたい」と誓った。【前田和哉】