アルビレックス新潟が0-0でFC町田ゼルビアと引き分け、2試合ぶりに勝ち点を手にした。今季初めて4-1-4-1のシステムを採用し、2試合ぶりの無失点。ただ、シュート2本で得点は奪えなかった。順位は14位から13位に上昇した。

 新潟が苦しみながらアウェーで勝ち点1を手にした。町田の攻撃に手を焼いた。前半はセカンドボールを拾えず、ゴール前に攻め込まれた。セットプレーからのピンチが続いたが粘り強く守った。後半もたびたびカウンターに遭ったが、GKアレックス・ムラーリャ(28)の好セーブなどでしのいだ。

 前節はホームで甲府に1-5の大敗。現状打開に手を打った。システムを4-4-2から4-1-4-1に変更した。リーグ戦初出場初スタメンのMF柳育崇(やすたか、24)をアンカーで起用。MF河田篤秀(25)が、左足首靱帯(じんたい)を損傷した第12節金沢戦以来、8試合ぶりにスタメン復帰した。警告の累積による出場停止が明けたDF安田理大(30)、福岡戦(16日)の負傷交代から2試合ぶりに出場のDF広瀬健太(25)を含め、前節からスタメンが4人入れ替わった。

 後半に入り、少しずつ攻撃の形ができてきた。FWターレス(23)を起点に、河田、MFに入った渡辺新太(22)が裏を狙う。縦パスから攻める場面を増やした。「マーキングに集中することが大切。攻撃はいい守備からカウンター」。鈴木政一監督(63)がポイントに挙げていた、集中した守備から攻撃につなげた。

 前節の大量失点から守備の立ち直りは見せた。あとは勝利につながるゴールが必要だった。【斎藤慎一郎】