川崎フロンターレは大分トリニータに0-1で敗れ、優勝を決められなかった。分散開催の中、22日にG大阪が浦和に引き分けるか負けると、J1史上初めて試合のない日に川崎Fの2年ぶり3度目のリーグ制覇が決まる。

川崎Fは前半34分にDF谷口が一発退場となるファウルでPKを与えて先制された。後半は10人で攻め込んだが、最後までゴールを奪えなかった。

先制点を許したのは今季7試合目。過去の6試合は4勝2敗と勝ち越しており、1人少ない中でも逆転勝ちが期待された。前節までの前後半別の得点数は前半27→後半47点。先制されても動じることなく、後半にギアを上げて勝ち点3を積み重ねてきた。

だが、勝てばJ1制覇が決まったこの日の大分戦は、優勝への重圧か、シュート数でも7対10本と劣勢。無得点で敗れて優勝決定は持ち越しとなった。

ちなみに、J2では11年の東京が試合のない日に優勝を決めた例がある。11月19日の鳥取戦で勝って2試合を残してJ1昇格を決めると、翌日に2位の鳥栖が北九州に敗れたため、優勝が決まった。

また、17年の湘南は試合のなかった日にJ1昇格を決めている。10月28日に昇格を争った2位の福岡が東京Vと引き分けたため、試合のなかった湘南のJ1自動昇格圏の2位以内が確定。湘南曹貴裁監督(当時)は東京V-福岡戦を視察し、「自分たちの試合のないときに昇格が決まるとは予想していなかった」と話した。湘南は翌日の岡山戦に引き分けてJ2優勝を確定させた。