FA杯決勝は15日(日本時間16日)にウェンブリー競技場で行われ、チェルシーとレスターが対戦、約2万1000人の観客を入れての開催予定だ。

チェルシーのトゥヘル監督は前日、スタンドに観客が戻ってくることについて「楽しみにしています。観客がいるといないのでは、試合は違ってくる。ファンに会い、家族にも見てもらえるのは、誰にとっても純粋な喜びであり、大きな後押しになる」と喜びを表現した。

また、会場のウェンブリー競技場について「古いウェンブリーをテレビで見たのを覚えている。当時は国外の試合はなかなか見られなかった。ユニホームも選手も、空気感さえ違うように感じていた」と、“サッカーの聖地”への思いを語った。

前日時点での心境については「優勝カップはすぐそばにあり、これが最後の試合、次にチャンスが巡ってくるのはいつかわからない、そんな独特の状況で、準備や練習の時でもそれをひしひしと感じている」と明かし、「高レベルの競技ができることが最も素晴らしいこと。その中で能力が引き出され、対応を迫られる。それは大きな贈り物。最高のパフォーマンスを見せたい」と意気込みを語っていた。

トゥヘル監督は、パリ・サンジェルマンを指揮していた昨季はフランス杯決勝でサンテティエンヌを1-0で下して優勝。ドルトムントを率いていた17年ドイツ杯決勝では、アイントラハト・フランクフルトを2-1で退けている。国内カップ戦“3冠”を達成して、29日の欧州チャンピオンズリーグ決勝マンチェスター・シティー戦に弾みをつけられるか。