バルセロナがスペイン代表FWダニ・オルモ(24)に24年夏に獲得するため、ライプチヒとの契約延長を拒否するように要請したとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が26日に報じた。

ダニ・オルモはバルセロナの下部組織出身。16歳の時の14年夏にディナモ・ザグレブ(クロアチア)に移籍した後、20年1月からライプチヒに所属している。バルセロナはこれまで3度連れ戻そうと動いてきたが実現できていなかった。そんな中、昨年開催されたワールドカップ(W杯)カタール大会期間中、新たに契約を目指して、ドーハでシャビ監督を含むクラブスタッフと、選手に非常に近い関係者が話し合いを実施したとのことだ。

その際、デル・オルモとライプチヒが24年6月30日に満了する契約延長に向け交渉中であることを知るバルセロナは、獲得への強い意思とクラブの置かれている厳しい経済状態について説明。そして24年夏に移籍金なしで獲得できるようにするため、ライプチヒとの契約延長しないように要請したとのことだ。

しかし現在、契約延長交渉が滞っているため、ライプチヒは今季終了後に放出に動く可能性が高いとのこと。その場合、獲得を希望するクラブに移籍金として約4000万ユーロ(約58億円)を要求すると見られているが、この金額は財政難のバルセロナに支払えるものではなく、バイエルン・ミュンヘンやレアル・マドリード、プレミアリーグの2クラブが興味を持っていると同紙は伝えている。(高橋智行通信員)