レアル・マドリードの元ドイツ代表MFクロース(34)がスペイン・スーパーカップで激しいサウジアラビアの観衆からブーイングを受けたことに対して、「新鮮で感動的なものだった」と皮肉混じりの発言をした。

クロースは先週、サウジアラビアの首都リヤドで先週開催されたスペイン・スーパーカップでチームがアトレチコ・マドリード、バルセロナを立て続けに破り見事優勝を飾った中、ボールを持つたびにスタンドから激しいブーイングをされていた。

その理由は昨夏、スペインサッカーの将来を嘱望されていた21歳のU-21スペイン代表MFガブリ・ベイガがアル・アハリ(サウジアラビア)移籍を決断した際、「恥ずべきこと」と表現し、「サウジアラビアでは野心的なサッカーが行われていると言われているが、それはお金のためであり、サッカーに反する決断だ」とサウジアラビアリーグに行った選手たちの大半を辛辣に批判したことにあった。

さらにクロースは、「クリスティアーノ・ロナウドのようにキャリアの終盤にそのような決断を下した選手もいるし、誰もが自分自身でその決定を下さなければならない。しかし、キャリアの途中にあり、欧州最高峰のクラブでプレーできるクオリティーを持った選手たちがそのような決断を下すのは、非常に難しいことだ」と見解を示していた。

クロースは17日、元プロサッカー選手の弟フェリックスと一緒にやっているポッドキャスト「Einfach mal luppen」でそのような発言が発端となって先週ブーイングを受けた件について、「新鮮で感動的なものだったよ。普段、アウェイゲームでそのような経験をしている人の立場になって考えてみてほしい。新しい経験だったし、今まで経験したことがないことだった」と皮肉混じりに話した。

しかし、「全く予想していなかったし、考えてもいなかったよ。その背景には僕が、若い選手たちがサウジアラビアリーグに行き、成長の機会やヨーロッパでのビッグマッチ、高いレベルでプレーする機会を逃すのは良くないと思ったからだ。サウジアラビアリーグの資金を考えれば、確かにそうすることもできるだろうけどね。僕があのような発言をしたのは半年くらい前だ。もう忘れていたよ」と予期せぬ出来事だったことを認めていた。(高橋智行通信員)