青学大1年の石川優が23秒55(追い風4・4メートル)で優勝し、100メートルとの2冠を達成した。

宮武アビーダラリー(日体大2年)から追い上げられる展開。東京オリンピック(五輪)の女子400メートルリレー代表候補は「死に物狂いで走った」と0秒03差で逃げ切った。「100メートル、200メートルとも優勝できたのは、自分の中でも価値がある」と笑顔だった。

女子400メートルリレーの世界リレー大会代表に選ばれて、ポーランドに渡ったが、アクシデントもあって、自身はレースは走れず。その中で女子400メートルリレー代表は前評判を覆し、東京五輪の切符を手にした。リレー代表として五輪の大舞台を走るには日本選手権で結果を出し、アピールする必要がある。

石川は「この大会で取った1位は他の選手にもプレッシャーを与えられると思う。(世界リレー大会で)走れなかったので危機感がある。優勝できたらリレーの代表も近くなってくると思う。タイムも狙っていけたら」と意気込んだ。

神奈川・相洋高3年時には全国高校総体の代替的な大会である「全国高校陸上大会」でも2冠。後半の強さが魅力で、青学大に入学後はウエイトに力を入れて強さを増している。この日は追い風2・0メートルを上回る参考記録だったが、「これからは公認の条件でも、このタイムを出せればいい」と力を込めた。