日本テニス協会の専務理事に、全日本選手権男子シングルスで最多7回優勝の福井烈氏(59)が就任することが確実になった。9日、都内で同協会の常務理事会に出席した福井氏は「6月の評議員会が最終決定ですが、その方向です」と話した。元プロ選手の専務理事就任は初めてで、17日の理事会、6月の評議員会を経て決定する見通しだ。

 福井氏は現役時代、168センチという小柄な体格ながら福岡・柳川商(現柳川高)時代に、高校169連勝という記録を作った。79年にプロに転向し、89年に引退するまで、国別対抗戦デビス杯日本代表としてシングルス歴代最多の27勝を挙げるなど活躍。引退後は00年シドニー五輪代表監督など強化に携わり、日本協会や日本オリンピック委員会の常務理事を務めている。

 世界を転戦した経験を持つ福井氏が、協会の実務上のトップに就くのは時間の問題だった。この日の常務理事会でも、18歳以下のジュニア世代を含む11人のプロ申請が受理されるなど、錦織圭を筆頭に日本のテニス界は過去にないほど盛況だ。プロ感覚を生かした協会運営が期待される同氏は「やりたいことは多い。ただ、まだ新たな年度になっていないので正式に決まったら」と話すにとどめた。