フェンシングの世界選手権(19~27日、中国)男子フルーレ代表の西藤俊哉(21=法大)が15日、「第2の太田雄貴」になることを誓った。都内で行われた男女代表会見に出席し、17年世界選手権個人銀メダルのホープは「世界で一番準備してきた。個人、団体とも金メダルを取る」と2冠を宣言した。

 昨年の快挙で海外勢から徹底的に研究され、守備面の強化を図った。参考にしたのは、同じ右利きで体格が似ているオリンピック2大会銀メダリストの太田雄貴氏だ。「太田さんは宇宙人で、剣さばきはまね出来ないけど、フェイントのかけ方や駆け引きなどは参考にした。少しでも近づきたい」。

 世界選手権の個人種目では、15年モスクワ大会を制した太田氏以来の金メダルを狙う。「昨年の2位はラッキーな感じだった。今年は実力で金メダルを取って、太田さんを驚かせたい」と自信をのぞかせた。