競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス亀戸)が、驚異の伸びしろを披露した。23日、横浜市内で関東高校大会最終日に出場。大会後にリーチを測定すると16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)時から2センチ伸びて、186センチになった。「え、伸びた! 懸垂やっているからだ!」と大喜びした。

 一般的に身長とリーチはほぼ同じとされる。池江は171センチの身長を大きく超えるリーチを生かしたダイナミックな泳ぎが持ち味。その源がスケールアップした形だ。6月から懸垂をトレーニングに導入。当初は3回が限界だったが、現在は毎日10回×2セットをこなす。筋力アップに加えて、肩関節の可動域が広がったことでリーチが伸びた。

 池江の身長に対するリーチの比率は、108%。その比率は「怪物」フェルプスの105%(身長193センチ、リーチ203センチ)を超える驚異的なもの。18歳は、肉体もさらに進化中だ。

 この日は東京・淑徳巣鴨高として最後の試合。53秒47だった100メートル自由形、第3泳者を務めた800メートルリレーで優勝した。2年後の東京五輪に向けて「メダルをとって、母国で応援してくれる人に恩返ししたい」と意気込んだ。【益田一弘】