4日に3季目が開幕する男子プロバスケットボールBリーグの川崎ブレイブサンダースは1日、川崎大師で優勝を祈願した。選手、クラブスタッフら総勢50人が「護摩業」の燃えさかる炎を見つめ、集まったファン約50人が祈願の様子を見届けた。

川崎は、今季からDeNAにクラブのオーナーが移っての新体制で、川崎大師での必勝祈願も初の試み。クラブ総出での必勝祈願も初めてで、篠山竜青主将(30)は「炎が神々しかった。クラブのチームワークも高まる。台風も過ぎて天気も晴れて、幸先のいいスタートが切れそう。市民に愛されるクラブになりたい」と笑みを浮かべた。

Bリーグ16年シーズンMVPのファジーカス・ニック(33)も4月に日本国籍を取得し、「帰化選手」となった。16年シーズン準優勝、昨季チャンピオンシップ(CS)準々決勝敗退の雪辱を誓う。今季から外国籍選手2人と帰化選手が同時にコートに立てるようにルールが変更となり、ファジーカスは「サイズも大きくなるし、新加入のシェーン(・エドワーズ=31)が3番(SF)と4番(PF)の複数ポジションをこなせる。昨年よりメンバーを入れ替えることもできる」と戦略の幅の広がりに期待をふくらませた。

また、7月に足関節遊離体摘出手術を受け、現在も様子を見ながら調整中。「(祈願では)足首が治るようにお願いした。今は80%くらいかな」と状況を説明した。

川崎は、4日に船橋アリーナで行われる千葉との1戦先出しのシーズン開幕戦でスタートを切る。篠山は「チームの完成形はまだまだだと思うけれど、気持ちはしっかり見せていきたい。3シーズン目も楽しそうだなと思ってもらえる試合をしたい」と力強く話した。