B1で初の4連勝を狙った秋田ノーザンハピネッツ(東地区)だったが、同地区首位の栃木ブレックスに74-77で惜敗。平日開催では過去最高の大観衆の後押しも届かなかった。

クレージーピンクで染まったスタンドの歓声が、ため息に変わった。第4クオーター(Q)残り13・2秒で74-75の1点差。だが、栃木の必死のディフェンスに阻まれた。観衆は3766人。平日開催では過去最多のブースターが集った。

首位相手に大接戦を演じたが、ペップ・ヘッドコーチ(49)は「前半で決まったようなもの。そしてフリースロー(FT)の差」と総括。第1Q立ち上がりに主導権を奪うも、同5分過ぎから第2Q序盤にかけて5分以上も無得点。その間、チームファウルが5を超えるなど、FTからリードを広げられた。FTは前半だけで栃木に14本(成功11)を与え、一方で秋田がもらったFTは0。この差が最後に響いた。

「秋田ダービー」も実現しなかった。能代工OBの栃木田臥勇太(38)がケガで遠征メンバーを外れ、ベンチに不在だった。約2年ぶりの勝率5割も逃した。秋田がB1で勝率5割を記録したのは、Bリーグ開幕元年の開幕シリーズのみ。同じ栃木を16年9月24日の開幕戦で撃破し、チームはスタートした。反省と収穫もあった一戦。今季も優勝候補に挙がる難敵との対戦はまだ3試合あり、上位進出への格好のバロメーターになる。【中島正好】