新潟アルビレックスBBはホームで今季初黒星を喫した。三遠ネオフェニックスに72-91で敗れ、開幕からのホームでの連勝は4で止まった。順位は中地区首位から2位に後退。第1クオーター(Q)、開始4分ほどで0-11とリードを奪われ、その後は追いかける展開に終始した。その中で、この日37歳の誕生日を迎えた主将のPF鵜沢潤が、チーム日本人選手最多の15得点と気を吐いた。

大差をつけられても、集中力は切らさなかった。「試合を捨てたくなかった。次につながる内容にしたかった」。鵜沢がチームの闘志を形にした。

51-69で始まった第4Q、鵜沢はこのQだけで13得点。インサイドから5本のシュートを決め、3点シュートも1本成功。逆転するには厳しい点差だったが、「日本人選手の得点が乏しかった。チームの課題」とテーマを持って臨んだ。

横浜戦(24日)で負傷離脱したPFラモント・ハミルトン(34)に加え、前日27日の1戦目でPG/SG渡辺竜之佑(24)が右手首を負傷し不出場。この日の新潟の出場は8人だった。その中でCダバンテ・ガードナー(27)が35得点。「どうしてもダバンテを見てしまう。こういうときこそ日本人のアタックが必要」。偏りを解消しようと、鵜沢は積極的に攻撃した。

この日が37歳の誕生日。チームメートから祝福の言葉を贈られた。白星というプレゼントは得られなかったが、「こういう状況でも勝つことがチームの底上げになる」。ハミルトン離脱から3試合は、外国籍選手がガードナー1人の状況で2勝1敗。「悪くはない」とポジティブに捉えた。

庄司和広監督(44)は「出だしに尽きる。動きが重かった」と試合開始から連続11失点したことを敗因に挙げた。一方で「疲れもあったが、選手は一生懸命やった」。リバウンドは35対35で並び、ターンオーバーは8個と前日の9個に続いて1ケタに抑えた。負傷者続出ながら、プレーの内容は収穫だった。【斎藤慎一郎】