世界11位の錦織圭(28=日清食品)が、2年ぶりのツアー最終戦ATPツアー・ファイナル(11~18日・ロンドン)出場に向けて好発進した。ツアー・ファイナル前の最後の大会で、同46位のアドリアン・マナリノ(フランス)に7-5、6-4で勝った。残り2枠の最終切符をかけ、全身全霊で戦い抜く決意だ。
相手とは初対戦。左利きでくせのあるショットに、錦織はなかなか思うような攻撃ができない。「(相手の)滑る球で攻めていくのが難しかった」。
しかし、自分のサービスゲームはしっかりとキープ。1度もブレークポイントを握らせずにストレート勝ちした。「(今大会が)最後の大会かもしれないので一生懸命、頑張りたい」と自分を鼓舞した。
先週のウィーンで準優勝。すぐにパリに移動し、中2日での戦いだった。疲れもあり、コートも球の種類も違うため「リターンがいつもより入っていなかった」。それでも、しっかりと勝ちきった。
年末上位8人で戦う最終戦は6人まで確定。残り2枠を、今大会で争う。現在9位につける錦織は、自力で8位に滑り込むには優勝しかない。しかし、現在4位のデルポトロ(アルゼンチン)が右の膝蓋(しつがい)骨を骨折。今季絶望が濃厚で、欠場すれば、その時は9位が繰り上がる。
錦織にとってこの勝利は大きい。最終戦出場権争いのポイント90点を上積みし合計3300点とした。10位のイスナー(米国)はベスト4以上でないと錦織を上回れない。とにかく「1試合ずつ頑張っていく」と、内容よりも今大会は勝利が絶対だ。


