新潟アルビレックスBBが連敗を2で止めて中地区首位を守った。西地区5位ライジングゼファー福岡を73-69で破り、前日23日に喫した敗北の借りを返した。第4クオーター(Q)のオフィシャルタイムアウト後に攻勢を仕掛け、残り3分17秒にSF池田雄一(35)の3点シュートで65-64と逆転。その後は反撃をかわして逃げ切った。

同じ轍(てつ)は踏まなかった。新潟が終盤に粘りを見せて、リベンジに成功した。第4Q、残り5分24秒で53-60。そして残り4分48秒のオフィシャルタイムアウトが明けた後だった。スコアは56-60。反撃のギアが入る。Cダバンテ・ガードナー(27)がシュートを決め、ファウルをもらい、フリースローも成功。1点差に迫る。59-62と再び離されるが、残り4分2秒、PG柏木真介(36)の3点シュートで追いつく。そして62-64の残り3分17秒、池田の3点シュートが決まり、65-64と逆転。これを含め連続8得点とたたみかけ、勝負を決めた。

16得点の柏木は「攻撃で相手への対応がまだできていない」としながらも、「今日は我慢できた」と話した。前日23日の1戦目と同じような展開だった。第1Qでリードされたが、第2Qで取り返して前半はリード。だが後半、逆にリードを奪われた。

1戦目は第4Q残り2秒の3点差を逆転できなかった。この日は要所できっちり得点した。リバウンドでは福岡の45本に対し27本と劣勢だった。それでもターンオーバーはわずか4。福岡の15を大きく下回る。粘り強く守って相手のミスを誘い、得点につなげた。

負ければ今季初の3連敗で、第4節千葉戦(10月20、21日)以来の同一カードの連敗になるところだった。中地区首位に立っているとはいえ、2位以下には力のある川崎、富山、三河が続く。黒星を重ねて勢いを失う流れにはできない。

「個人ではなくチームで戦うこと」。庄司和広監督(44)は前日の敗戦からの課題を徹底させた。「勝ったが、まだ自分のやるべきことをやっていない」。指揮官の採点は辛口だが、PG五十嵐圭(38)が10アシストをマークし、チームで20アシストと組織で戦う形は見せた。再び白星街道を進むきっかけはつかんだ。