ハリケーン・ヒラノが堂々の優勝宣言だ。卓球の世界選手権個人戦(21日~・ブダペスト)の代表会見が13日、都内で行われ、女子で、17年世界選手権個人で銅メダルを獲得した平野美宇(18=日本生命)が、「前回(個人戦)はメダルだったから、その上を目指すなら優勝しかない」と、早くも金メダルに焦点を絞った。
2年前の17年は「人生、山しかないと思っていた」と、絶好調のウハウハ時代。同年1月の全日本選手権シングルスでは、16歳9カ月で最年少優勝。同年4月のアジア選手権では、世界1位、2位、5位の中国選手を連続で破り、日本女子シングルスとしては21年ぶりの優勝を飾った。「あの時は、一生、誰にも負けない感じだった」。攻撃的卓球で、中国選手が平野につけたのが「ハリケーン」の愛称だった。
同年6月の世界選手権シングルスでは準決勝で敗れ銅メダルだったが、日本女子のシングルスとしては、48年ぶりのメダルとなるなど、その勢いはとどまることを知らず。ハリケーンの絶頂期だった。
しかし、それは長く続かなかった。18年1月の全日本では決勝でライバル伊藤美誠に敗れ、同年の世界ツアーではベスト8が最高成績と、徹底的なマークにあった。「人生の現実を突きつけられた」。自分に過度な期待もかけ「優勝ができなかったり、ちょっとでも負けると気持ちが大変」と、精神的にも不安定になった。
今年1月の全日本では5回戦で、年下の木原に敗れた。今回の代表も、世界ランキングと、強化本部推薦で滑り込んだ。「嫌になってしまったときもあったけど、今は、だいぶ気持ちが安定している」。ハリケーン・ヒラノ復活にも、今回の世界選手権は絶好の舞台だ。


