世界選手権個人戦(21日開幕、ブダペスト)に出場する卓球の男女日本代表が15日、合宿地のドイツへ向け羽田空港を出発した。

吉村真晴(25=名古屋ダイハツ)と弟の和弘(22=愛知工大)は初めて兄弟そろって出場する。兄の真晴は、世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)の右手薬指けんしょう炎による混合ダブルス出場取りやめで9日に急きょエントリーされた。真晴は「自分は滑り込みだが、非常にうれしい」と語れば和弘も「2人で出るのが目標だった」と喜びを語った。

当初代表落ちした真晴は初選出の和弘にネックレスをプレゼント。実は同じものをつけているという真晴は「自分は(真晴の)MにV(ヴィクトリー)、弟は(和弘の)KにVです」と笑顔を見せた。和弘は「兄の気持ちを背負っているという思いでプレーしたい」と熱い思いを語った。

2年前の世界選手権で優勝した石川佳純とのペアで挑む真晴は「コンビネーションを確認して連覇を目指す。必ずメダルを持って帰る」と気合を入れた。ペアネックレスで士気を高めた「吉村兄弟」が世界の舞台で暴れ、一緒に「V」を持ち帰る。