スポーツクライミングの世界選手権が11日、東京都八王子市のエスフォルタアリーナ八王子で開幕する。過去4度のボルダリングW杯総合女王に輝き、20年東京五輪での現役引退を表明している野口啓代(30=TEAM au)は「最後の世界選手権」に臨む。日本女子の第一人者は10日、同市での記者会見で「最後の世界選手権を過去最高の状態で挑みたい。今は集大成となる東京五輪の出場枠を獲得して、(残り1年)競技したい気持ちでいっぱい」と意気込みを示した。

五輪実施種目の複合で7位以内の日本勢最上位となれば五輪代表に内定する。5月の複合ジャパンカップを制した野中生萌(22=XFLAG)らと五輪出場権を争うことになるが「他はあまり意識せず、自分に集中して、勝負の瞬間に良いパフォーマンスを出したい」と複合4位で終わった昨年の雪辱を誓った。