レバンガ北海道は同じ東地区の秋田ノーザンハピネッツに76-80で競り負け、連勝は2でストップした。12点を追う第4クオーター(Q)終盤に3点差まで詰め寄ったが、最後は振り切られた。今季2度目の3連勝を逃した内海知秀監督(60)は「勝ちきれないところは何をさしおいても…。決めるべきシュート、取るべきリバウンドはシビアにやっていかないといけない」とうなだれた。

ブザービーターで追いつき、延長戦のすえに勝利した10月7日の開幕2戦目、横浜ビー・コルセアーズ戦の再現とはならなかった。第4Q残り20・4秒。途中出場の川辺亮平(24)が3点シュートを沈め、点差はわずか「3」。ただ前日の初戦を落とし、同地区同カード2連敗は避けたい秋田の執念が勝った。北海道が直後に献上したフリースローを確実に決められ、4点差で接戦を落とした。

両チーム合わせて50ファウルで計3人の退場者が出る荒れた試合。ターンオーバーも北海道18、秋田24と互いに精彩を欠く内容。敵将の前田顕蔵監督(37)でさえ「数字的には良く勝ったな、と。この数字では東地区で戦えない」と、互いに内容には納得のいくゲームではなかった。

ただし、今節の北海道はコンディション不良で4人が欠場。2試合ともに8人で戦い、1勝1敗の五分で終えた。内海監督は「ゲームをやっていく中で18点差から崩れずに持っていけた。チームとして少しは我慢してゲームを作っていく力はついた」と評価。この日チーム日本人最多の16得点を挙げた多嶋朝飛(31)も「悲観することはない。こういうゲームでも最後まで粘り強く戦えたことは次につながる」と前を向いた。

次戦は9日に敵地で同地区の宇都宮と対戦する。