【メルボルン=吉松忠弘】世界71位の西岡良仁(24=ミキハウス)が、戦後では、65年石黒修(故人)、8度の3回戦以上を誇る錦織圭に次ぐ、日本男子3人目の大会3回戦に進んだ。同32位で第30シードのダニエル・エバンス(英国)を6-4、6-3、6-4のストレートで下し、4大大会本戦16度目の挑戦で、自身初の4大大会3回戦に進んだ。

西岡は、ときおり突風が吹く中、相手の弱点であるバックハンドの肩口に緩い球を集めた。相手はバックハンドが片手で、その高さが最も力が入らない。返球も緩い球になり、そこから展開する作戦が見事にはまった。また、風の影響で、球が左右にぶれ、それも相手がいらいらする要因となった。

ランクでは上だが、2回戦後には「僕、負けてませんから」と自信を見せていた。過去の対戦は、西岡から2勝0敗。決してサーブが速いタイプではないが、この日は、自分のサービスゲームを1度も失わず。快勝とも言える出来だった。

エースの錦織圭(30)が、右ひじのケガで不在の中、西岡が次期エースに名乗りを上げた形だ。Youtubeで、自らのチャンネルを開設し、テニスの情報を発信するYouTuberでもある。多彩な才能を武器に、3回戦では最多7度の優勝を誇る世界2位のジョコビッチ(セルビア)に挑戦だ。

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