女子の樋口新葉(19=明大)が悔やんだ。

昨季から継続する「ポエタ」。その冒頭、宣言していたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑み、転倒した。6分間練習ではきれいに決めていただけに悔しい結果。その後、2回転サルコー、2回転ループとそれぞれ予定より1回転少なくなるなど乱れた。

「6分間の時からアクセルに集中していて、朝の練習でも、いいジャンプが跳べていたので落ち着いて跳べるかなと思ったんですが…。失敗してしまってからジャンプのタイミングがずれてしまった」

しかし、後半の2回転半-3回転トーループ、3回転フリップ-2回転トーループ-2回転ループ、最後の3回転ルッツはすべて成功と持ち直し、意地は見せた。

試合形式のフリーを終え「ジャンプとか、そういうもの以外の部分で気をつけて練習してきた。いい演技ができたんじゃないかな」と大きなスケーティングには納得した。

最後に、今季の抱負を聞かれると「久しぶりの試合のような感覚で滑らせてもらって、すごく緊張感があった。いい経験。これを生かしてトリプルアクセルもそれ以外の滑りも、ミスのないように頑張りたい」と語った。