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今日の誕生日
ジョアニー・ロシェット(1986年)→Pick Up!
Pick Up! ジョアニー・ロシェット
「ゴー、ジョアニー!」。2010年2月、カナダ・バンクーバー五輪の会場でロシェットさんの背中を押した声援を思い出す方も多いのではないでしょうか。
母国での五輪、その女子ショートプログラム(SP)2日前に母テレーズさんが急死。それでも、競技では気丈に戦い、見事にカナダ女子としては88年カルガリー大会以来となる表彰台、銅メダルを手にしました。その姿は国を超えて、多くの人の心を打ちました。
カナダ・モントリオール生まれ。6歳からスケートを始め、02年からシニア大会に参加しました。優雅さに巧みなジャンプを備え持ち、浅田真央さん、安藤美姫さん、金妍児さんらを中心に覇権を争った当時のリンクでも、存在感を示しました。
06年トリノ五輪5位、同年スケートカナダで、GPシリーズを初優勝。GP通算5勝で、国内選手権は6連覇。09年世界選手権2位で、カナダ人としてはマンリー以来21年ぶりにメダルを獲得しました。
競技の集大成として迎えた10年バンクーバー五輪で悲劇が襲いました。
娘の応援のため、約3700キロ離れたモントリオールから、夫ノルマンさんとともに現地入りした母テレーズさん。夫妻でカナダ選手団を激励するなど元気な様子でしたが、宿泊施設の部屋に戻った後に倒れて意識を失いました。ノルマンさんの救急措置も実らず、搬送先の病院で亡くなりました。
翌朝、選手村で父から訃報(ふほう)を聞いたロシェットさんは、午前中の滑走順抽選会を欠席しましたが、その後の公式練習には姿を見せました。目のあたりを手で押さえながら練習に入ると、目を閉じて、天を仰ぐような一幕もありました。
迎えた翌日のSPでは、悲しみをこらえて自己ベストの71・36をマーク、3位と好発進しました。タンゴのリズムに乗って舞い、観客の手拍子を誘い、大きなミスなく演じ終わると、涙があふれ、採点を待つ間に「ママ」とつぶやきました。
2日後のフリーでは、序盤の3回転で着氷が乱れたが、その後はほぼ完璧に滑り切り、SPからの3位をキープして銅メダル。母と誓った人生のテーマが「五輪でメダルを取ること」だったそうです。「気持ちが負けそうな場面は何度もあった。でも、母と父を誇らしい存在にするため強くなろうと思った」。一緒に喜ぶはずだった母はもういません。表彰式でメダルを首にかけると、思い出したかのようにうっすらと涙を浮かべました。
その後はプロスケーター、解説者としても活躍しています。14年ソチ五輪では、SPで16位に終わった浅田真央さんに「#GoMao」のハッシュタグをつけてエールを送ったツイートも話題になりました。(関連記事はこちら)
今日の出来事
トリノ五輪最終選考会を兼ねたフィギュアスケート全米選手権で05年9月に米国籍を取得した井上怜奈(29)がジョン・ボルドウィン(32)と組んだペアで、ショートプログラム(SP)4位から逆転優勝。史上初の、日米2カ国での五輪代表選手が誕生した。(2006年)
演技を終えた井上は、客席に何度も拳を突き出す恋人ボルドウィンときつく抱き合った。総立ちの観客から鳴りやまない拍手の中、2人は銀盤の上で長く、熱いキスを交わした。
2組を残し、自分たちの得点すら出ていない。だが、勝利を確信していた。優勝者に自動的に与えられた五輪切符を手にし「まさかもう1度(五輪出場が)あるなんて…」と声を震わせた。日本オリンピック委員会(JOC)によると、日本代表選手がほかの国・地域から再び五輪に出るのは初めて。
世界に通じる演技だった。演技中盤、空中に放り出されると、鮮やかに3回転半を回った。世界初のスロートリプルアクセル(3回転半)。大技を軽やかに決め、気がつけば2位に15・23点差をつける合計181・05点。SPでは4位に沈んでいたが「なるようになると思っていた。これだけ練習してきたのだから」と気負わず、2年ぶりの全米王者を奪い返した。
シングルで長野五輪出場を逃した後の98年、米国に渡った。92年アルベールビル五輪に、札幌五輪以来日本人20年ぶりのペアで出場した。その時に感じた「すごく創造的なことに挑戦できる」との思いが忘れられず、決意の渡米だった。
しかし、前年の97年に亡くなった父雅彦さん(享年46)と同じ肺がんが見つかった。早期発見のおかげで治癒したが、抗がん剤に苦しんだ。引退を考えた。その時、ペアの相手を捜していたボルドウィンと出会った。もう1度、五輪を目指す決心をした。昨年9月28日に米国籍を取得。全米選手権だけを見据えてきた。
94年のリレハンメル五輪から12年。「あれから10年以上たっているんだ。あの時とは違う感想が生まれるのが楽しみ」。米国ペアの五輪メダルは88年大会の3位が最後。過去19大会で金メダルはない。国民が願う悲願のメダル取りへ、レナ・イノウエが挑む。





