2大会ぶり7度目出場の静岡聖光学院が、34-0で高知中央に快勝した。出場5大会連続で初戦突破。FB立山一希(2年)が、2トライを含む19得点をたたき出した。30日の2回戦は、40大会連続50度目出場でBシードの強豪・佐賀工と対戦。チーム悲願の「シード校初撃破」を狙う。

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静岡聖光学院の立山が、攻撃をけん引した。前半4分、パスを受けると左サイドを約40メートル独走して先制トライ。「県大会では、ラン攻撃で目立てなかった。花園ではトライにこだわっていた」。得意の左足のキックもさえた。3本のコンバージョンキックを成功。後半9分には、約40メートルのPGを決めた。小学生まではサッカー少年で、中学からラグビーを始めた。レフティーは「精度と飛距離には自信がある」と胸を張った。

入念な留学生対策も実った。2人のトンガ出身選手を擁する相手との対戦に備え、大会前は足を狙った低いタックルを徹底的に練習。成果を発揮し、満足に前進する機会を与えずに完封勝ちへつなげた。奥村祥平監督は「キーマン2人に仕事をさせないことが重要だった。最初からガツンとぶつかったことで、嫌な印象を与えたと思う」とうなずいた。

6月にエコパスタジアム(袋井市)で行われた「ラグビーカーニバル」で、静岡県選抜と佐賀工が対戦。立山も名を連ねた県選抜は0-94で大敗した。今回は聖光学院の一員としてリベンジを目指す。「フィジカルで負けても、前に出る守備で押さえ込みたい。攻撃では、次もトライを狙う」。初の3回戦進出へ気合十分だ。【古地真隆】

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