開幕戦が中止(不戦勝)となり、初試合となった東京ベイ(旧クボタ)が、浦安(旧NTTコミュニケーションズ)を19-9で下し2連勝とした。前半18分に待望の初トライを奪うなど4点リードで折り返すと、後半は3本のPGを決めて点差を広げた。

横浜(旧キヤノン)は神戸(旧神戸製鋼)に55-21で勝ち、開幕2連勝。BL東京(旧東芝)は大阪(旧NTTドコモ)に35-16で勝利した。

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東京ベイが初試合を白星で飾った。初戦で優勝候補の神戸に競り勝った浦安に接点で負けず、守備では最後までトライを与えなかった。フラン・ルディケ・ヘッドコーチは「後半はエリアを取られたが、我慢強く戦えた」と充実のスタートが切れたことを喜んだ。

7日の開幕戦は対戦相手の埼玉に新型コロナウイルスの陽性者が複数出たため中止。思うようにいかない事態にも先を見据え準備してきた。待望の瞬間は前半18分、フランカーのトゥパ・フィナウが記念すべきチーム初トライ。屈強なオレンジ軍団が集まりたたえ合う姿には、得点を取れたこと以上の思いが詰まっているようだった。

日本代表主将でフランカーのピーター・ラブスカフニは「グラウンドでプレーできることが何よりうれしかった」。コロナ禍が続く新リーグはまだ始まったばかりだが、感染対策を徹底し次戦に備える。【平山連】