飯田OIDE長姫(長野)は完封負けの大敗で、大会を去った。

校名が「飯田長姫」だった66年度以来、57大会ぶりの花園出場。「日替わり主将」の制度を取り入れて、歴史を再び動かした。個々に責任感を持たせ、チーム力の底上げにつなげてきた。

前日のミーティング。大一番で立候補したのは、フッカー吉田千凌(せんり、3年)だった。中村光希監督(33)は「まさか手を挙げるとは。そういう性格ではないので」と驚いた。下級生のころは、もの静かで恥ずかしがりだったからだ。「成長しましたね」と、すぐ横で取材を受ける「主将」の顔を見つめた。

11トライを奪われる大敗だった。だが得たものは大きかったようだ。

吉田は「夢だったこの地で主将をできたらどれだけいいかと思って、決めました。今までは誰かがやっていたけど、自分から手を挙げられて、チームを引っ張ることができて、成長できたと思います」と話すと、声を詰まらせた。

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