アジア最高峰の自動車レース、全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦(三重・鈴鹿サーキット)に史上最年少、日本人女性として初出走したJuju(本名・野田樹潤、18=TGMグランプリ)が、9日の予選をほろ苦デビューで終えた。
1次予選ではB組10台中最下位。走行タイム1分40秒699は、同組トップ選手から4・8秒以上遅れた。「タイムだけを見ると悔しいけれど、最初から簡単にいかないだろうとも思っていた。1つ経験ができた」と受け止めた。
21台中19番手で10日の決勝に臨む。「難しいチャレンジになると思うけれど、それも含めて1つ1つが経験。楽しんでレースをしたい」。前向きな気持ちを忘れず、全力でアタックする。
父は元F1レーサーの野田英樹氏。14歳から欧州のレースで経験を積み、昨年は若手の登竜門として知られるユーロ・フォーミュラ・オープンを優勝した。今春に東京・日体大桜華高を卒業して日大に進学するが、立場としてはまだ女子高生。多くの注目と声援を浴びて疾走する。「想像以上に多くの数のお客さん。本当にありがたい」と実感を込める。
午前のフリー走行では、ピットレーン内で速度超過があり罰金5万円が科せられた。先月に普通運転免許を取得したばかり。「まだ公道でもスピード違反を取られたことがなかったので…初めてのスピード違反です」と苦笑い。罰金については「社長にすみません、という感じです」と申し訳なさそうに話した。
18歳にとって、あらゆる経験が財産となる。まずは初の決勝の舞台を、全力で走り抜く。【奥岡幹浩】
◆スーパーフォーミュラ フォーミュラカー(オープンホイール=タイヤがむき出しになったレース車両)レースの国内最高カテゴリー。73年にスタートした全日本F2000選手権を前身とし、全日本F2選手権、全日本F3000選手権、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンを経て16年から現在の全日本スーパーフォーミュラ選手権になった。F1フル参戦を果たした中嶋悟や鈴木亜久里、片山右京らはこの国内最高峰レースで活躍し、F1へと羽ばたいた。各チームが独自に車両を設計・製造するF1と異なり、単一メーカーの車両(現在はダラーラ社製)を使用する。


