【アンジェ=松本航、松本愛香通信員】今季限りでの現役引退を表明し、3大会連続出場となる26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)を目指す坂本花織(25=シスメックス)が2位発進した。

76・20点を記録し、首位に立った中井亜美(TOKIOインカラミ)とは1・80点差。演技後は安堵(あんど)の表情で「試合のアップまで本当に緊張していなくて『大丈夫かな?』と思っていたら、自分の番が近づいて、心臓の音が聞こえるぐらい緊張しました。その影響を最小限にしようと思って、慎重になりました」と冷静に振り返った。

冒頭の3回転ルッツなどで会心の出来とはいかなかったが、3本のジャンプで全て出来栄え点(GOE)は加点。スピン3つとステップシークエンスで、最高のレベル4をそろえた。今季GP初戦で「耐えながら76(点)が出たのは伸びしろ」とうなずき、ラストシーズンについて「いつも通り、ファイナルに向けての1戦目がスタートしたという感じ。普段の練習中にふと思うことはあるけれど、常々『最後やな』というのを考えているわけではないです」と心境を説明した。

フリーは18日に行われる。準備の時間は限られているが「ショートよりできる自信はある。しっかりごはんを食べて、しっかり寝て、コンディションを整えたらいけると思います」ときっぱり。自信を持って、次の演技に向かう。