日本(世界ランキング14位)の主将、NO8姫野和樹(29=トヨタヴェルブリッツ)が、代名詞の「ジャッカル」を今大会初めて決めた。

9日(日本時間10日)の初戦チリ戦は42-12で快勝した一方、試合直前に欠場していた姫野が満を持して先発復帰。前回大会準優勝のグループ最強チームで、過去10戦全敗のイングランド(同6位)に挑戦。9-13の後半3分、自陣に押し込まれる劣勢の中、防御時に体を張ってボール争奪戦に絡み、確保する伝家の宝刀を発動した。見事「ノット・リリース・ザ・ボール」の反則を誘って、雄たけびを上げた。

日本時間未明のSNSも興奮。「姫野のジャッカルエグい。タックルとかアタックはできる選手沢山いるんだけど、ジャッカルだけは天性の才能なんだよな。まさに嗅覚」とたたえる投稿や「姫野」「ジャッカル」のワードが急上昇した。

本紙開幕企画で、ラグビー芸人しんやが「キャプテンジャッカル」と命名した姫野主将が、歴史的勝利に向けて突き進んだ。

後半途中まで12-13と肉薄していたが、徐々にミスが出て最後は22点差で悔しい敗戦となった。

◆試合後のコメントは次の通り。

「正直、イングランド相手に悔しい。準備を出せた部分も出せなかった部分もあった。ただ大事なのは、下を向く時間はないということ。次のサモア、アルゼンチンに向かっていかないと。チームをそこに向かわせていくことが、キャプテンとしての仕事かなと」

「このイングランドという相手に対して本当に勝つところまでいきましたし、ただ、タフなところでミスや判断ミスが致命傷になった。そこを研ぎ澄ませていきたい」

「(ジャッカルが出た)自分の武器でもあるので、ああいったところで強みを出すことによって、チームを勢いづけられると思ってプレーしました」

「(次戦サモアへ)いま言った通り、下を向く時間はない。次の戦いはすぐそこ。まだ終わったわけではないので、サモア、アルゼンチンを下してグループリーグを突破できるようにしたい」

「まだまだ終わっていませんので、引き続き、応援よろしくお願いします!」

◆ジャッカル 前回19年の日本大会では流行語になった、姫野の得意技。タックルされて倒れた相手選手のボールを奪いにいく技術で、立ったままボールに絡むプレーが動物のジャッカルに例えられた。