仁川アジア大会は19日、開会式が行われる。すでにサッカーは14日から先行開催。10月4日の閉会式まで36競技で熱戦が繰り広げられる。

 三度目の正直で、史上最強の市民ランナーが悲願に向かう。陸上の男子マラソンに出場する川内優輝(27=埼玉県庁)にとって、日の丸をつけて走るフルマラソンは、今回で3度目。過去2度の世界選手権は18位止まり。今回は最上位を目標に掲げて仁川に挑む。

 11年、13年の世界選手権では「8位入賞」「6位以内」を目標にしたが、今回は明確に「金メダル」。その方が白黒ハッキリして川内らしい。このアジア大会で金メダルを取れば、来年の北京世界選手権代表が自動的に決まる。銀メダル以下でも有力候補だが、公務員ランナーは「金以外なら北京の選考会には出ない」と、退路を断つ覚悟だ。

 37度のフルマラソンという経験を武器にする。レースを練習代わりにするスタイルは不変だが、最近は海外マラソンにも積極的に参加。アフリカ勢と相まみえることで、多様なレース展開への対応力も備わってきた。後方待機からの追い込み、マッチレースに持ち込んでのスパート…。「これまでのレース経験を思い出して対応したい」と話す。韓国で3度のレースを含め「海外を10回以上、走っているのは有利になるはず」とプラス思考で挑む。