<陸上:岐阜国体>◇7日◇岐阜長良川競技場

 200メートル日本記録保持者の末続慎吾(32=ミズノ)は「浦島太郎状態」だった。男子400メートルリレー予選に、地元の熊本県チームのアンカーで出場。バトンを受けた2位を最後までキープして、8日の準決勝へ進んだ。

 08年北京五輪では第2走者として日本の銅メダル獲得に貢献した。その後3年間は休養していたため、リレーは北京五輪以来だったという。「すっげー緊張した。リレーは4年ぶり、オーバーハンドパスは10年ぶりかな。全然覚えてないんで、初心者みたいにどうだったけな?

 って。久しぶりだったし距離感がつかめない感じ。詰めたり、走ってくる感じがね」。

 第2走者だったロンドン五輪代表の江里口匡史(23=大阪ガス)が「緊張してましたね。アップがマジメでしたから。丁寧に自分が走れるようにやってましたよ」と言うほど、力が入っていた。末続は「運動会みたい。(予選は)通ったんですか?

 じゃあいいや。個人よりもチームですし。徐々に良くなっていくと思いますよ」と充実の笑みを浮かべていた。