<陸上:ダイヤモンドリーグ第6戦・ビスレーゲームズ>◇13日◇オスロ

 男子200メートルはウサイン・ボルト(26=ジャマイカ)が19秒79の今季世界最高記録で優勝した。

 6日のローマ大会100メートルでジャスティン・ガトリン(31=米国)に敗れていたものの、すぐに立ち直ってみせた。

 スタートから80メートルくらいまでは、一つインレーンのサイディ・ドゥレ(29=ノルウェー)と並んでいた。

 この日は気温15度で、「寒いのは困る」と話していたボルトが苦手とするコンディション。しかし、コーナーの出口から特徴である大きなストライドでリードを奪い、後半の100メートルで2位以下を圧倒した。

 五輪連続3冠(100メートル、200メートル、400メートルリレー)の“生きる伝説”は「俺は何も心配していなかったし、他の誰にも気をとられなかった。そう言っていただろう?」と、誇らしげに語った。

 ボルトはこの後、ジャマイカに戻って自国選手権に出場する。7月にもダイヤモンドリーグ・ロンドン大会に出場するが、今シーズン最大の目標は8月のモスクワ世界陸上だ。「モスクワでも3冠を取る。そして、俺の200メートルでの夢は19秒を破ることだ」

 自身の持つ世界記録は19秒19だが、五輪や世界陸上で一気に記録を上げてくるボルトなら可能性はある。