<陸上:日本選手権兼アジア大会代表選考会>◇第1日◇6日◇福島市とうほう・みんなのスタジアム◇女子200メートル予選ほか

 女子200メートル予選で、復活をかけるショートスプリント2種目の日本記録保持者・福島千里(25=北海道ハイテクAC)が無難に通過した。

 第3組を走り23秒66で1着。全体でも1番のタイムで、4連覇をかける第2日の決勝に進んだ。同じ第2日には、こちらは5連覇がかかる100メートルの予選にも臨む。

 今季は日本代表メンバーとしてリレーでは1度、走っているが、個人種目の大会出場は初めて。「だいぶ緊張した」というが「そうではなく、楽しく走れればいいなと、ずっと思っていた」と話すように、フィニッシュ後は笑みをこぼした。

 

 右足種子骨の疲労骨折で、3月から痛みを訴えていた。「指定席」のリレー代表メンバーからも外れ、12年ロンドン五輪から続く不振で、今季も沈みがちだった。「ケガをしたからこそ、(今まで気付かなかった)違うところに目を向けることもできました。この冬だけでなく、いろいろ(重ねた)経験が、この日本選手権でスカッといい形で表れればいいな、と思います」と話した。