<陸上:日本選手権兼アジア大会代表選考会>◇最終日◇8日◇福島市とうほう・みんなのスタジアム◇男子100メートル決勝ほか

 日本人初の9秒台が期待される桐生祥秀(18=東洋大1年)が、2度目の出場で初優勝を飾った。雨が降る追い風0・6メートルの条件下、10秒22を記録しトップでゴールした。

 桐生は、スタートで出遅れたが、中盤以降に先頭だった山県を逆転した。「決勝なので緊張していた。土江コーチからは『気合で走れ』と言われた。(タイムの)速い、遅いは感じなかった。去年負けたのでリベンジと思っていた」。レース直後は山県から「おめでとう」と祝福された。

 日本初の9秒台は持ち越しとなったが「タイムは9秒台を期待されるけど(力んで)狙うと硬くなる。優勝を狙っていたのでホッとしている」と笑顔だった。