アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずき(32=シスメックス)が15日、今夏にもレース復帰する意向を示した。都内でのイベントに参加後、「順調に走り込みができています」と近況を明かし、夏のハーフマラソン出場を問われると「うまくいけば」と発言。7月には北海道の標津などでレースがあるが、「シークレット」と笑顔で話し、会場を後にした。

 野口は北京五輪を故障で欠場するなど、近年は度重なる故障に悩まされている。昨年12月には実業団駅伝に出場するも左足を疲労骨折。08年5月の仙台ハーフマラソンを最後に、個人レースへの参加はない。この日はギリシャ大使館主催の「マラソン2500年展」にゲスト参加し、「アテネの金メダルは私にとって宝物。あの思い出を大事に、ロンドンに向けて頑張りたい」とあいさつ。元世界女王として、五輪への飽くなき挑戦心をのぞかせた。