男子マラソン五輪代表の藤原新(30=ミキハウス)が、1カ月間に及ぶスイスの山ごもりを経てロンドン入りすることを明かした。4日、都内でBMW社とのスポンサー契約会見に出席。五輪レース(8月12日)まで残り2カ月となり「基礎練習は終わった。これからは実戦のきついマラソン練習をする」と決意を込めた。6月は国内合宿を行い、状況次第で北海道でのレースに出場。7月上旬から1カ月間、スイスの山岳地サンモリッツで最終調整し、直前にロンドンへ移動する。スイス合宿では妻子との接触も絶ち、心身を限界まで追い込むもよう。今やウハウハの社長ランナーだが、あえて「無職」時代のハングリー精神に立ち返り、「出世レース」となった東京の再現を狙う。