心地よい痛みは吉兆の証し-。来年の北京世界選手権の出場権がかかる世界リレー選手権(24日開幕、バハマ・ナッソー)に出場する桐生祥秀(18=東洋大1年)ら男女日本代表が19日、成田空港から出発した。米国内でミニ合宿を行い22日に現地入りする。

 関東インカレで衝撃の10秒05を出して2日。まだ余韻が残っているかと思いきや第一声は「いや、久しぶりの筋肉痛で…」と、思い返す余裕もなかった様子。ただ心配は無用。「それだけいい走りをしたということで、お尻周りとか大きい筋肉を使えてました。これまでもいい走りをするとあった」と10秒10を出した4月29日の織田記念国際後も同じ状態だったという。

 初見参の開催地バハマは「海がきれいで…あと何が有名ですかね」と予備情報は必要なし。「2日もあれば筋肉痛も治るはず。いつも通り落ち着いてバトンをもらって渡せば上位に入れる。狙えるだけ上を狙います」と上位8チームが得られる北京切符はもちろん、メダルも視野に入る。

 この日発表されたチームの愛称「韋駄天(いだてん)スプリンターズ」には「速い神のこと。しっかり走りたい」。3走が予想される400メートルリレーでの快走を期した。【渡辺佳彦】