日大アメリカンフットボール部の処分解除に、関東学生1部監督会が関東学生連盟へ強い要望をした。事前の監督会の要望に8日の懇談会で回答がされたが、監督会が再度要望したことが9日判明した。日大は今季出場停止処分も原因究明、再発防止策実施、チームと組織の改革断行が解除条件とされている。

 日大側は加藤部長、父母会、現役部員が、今月中に再建策提出を目指している。連盟は処分などを加藤部長と父母会に説明し、中堅OBにも今後説明する予定という。自発的とはいえ大学とは別個で、世論の後押しムードもあって、今季復帰へ動いている。

 監督側はこうした動きにいくつも懸念を示した。再建策は部で大学でなく、動きが一致しない。重要な今後の大学のガバナンスが不透明。大塚学長が処分を受け入れていない。あくまで真相究明、再発防止、体制一新がパッケージ。父母頼りは継続性に疑問など。

 今季復帰を見送っても来季は復帰となる。連盟は「何もしないではすまない」と期待感を示したが、監督側は「同じ状況なら来年も対戦できない」で一致している。連盟側から「その時はボイコットすればいい」との発言も飛び出した。

 日大は第三者委員会が動きだしたが、結論は今季復帰期限と同じ7月末としている。解除を見極める連盟の検証委員会には第三者に監督会からも推薦し、監督会の意見も聞く方向となった。日大の今季復帰は厳しい情勢に変わりない。