国際陸連(IAAF)は5日、抜き打ちドーピング検査のための厳格な選手の居場所確認ルールを支持する声明を出した。選手の声として男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)の「慣れるまでは難しいかもしれないが、慣れてしまえば難しいとは思わない」とのコメントを紹介した。

 世界反ドーピング機関(WADA)は今年から改訂した統一規定で、各競技のトップ選手は検査官が訪問できるよう1日につき1時間の居場所をオンラインで申告するよう定めている。サッカーやテニスの選手から「厳しすぎる」「プライバシーの侵害だ」などの不満が出ていたが、女子マラソン世界記録保持者のポーラ・ラドクリフ(英国)も「競技の浄化のためには小さな代償でしかない」と賛同している。