日本スケート連盟の橋本聖子会長は16日、東京都内で記者会見し、東日本大震災の影響で東京開催が見送られたフィギュアの世界選手権(国立代々木競技場)と、4月に予定した世界国別対抗戦(横浜アリーナ)に関し、9月か10月前半の日本開催で調整する方針を明らかにした。シーズンを締めくくる世界選手権を秋に開催するのは異例。

 西日本での開催も検討し、日程や会場の調整に入る。4月上旬までに国際スケート連盟(ISU)に開催可否を伝え、最終決定を5月上旬までに下す見通し。

 ISUは14日に世界選手権の21日開幕を断念したと発表。チンクアンタ会長からは16日に日本での秋開催を打診する文書が日本連盟に届き「ISUの思いを最大限受け入れる」(橋本会長)との結論を出した。日本連盟は16日の理事会で、4月14日開幕の世界国別対抗戦も予定通り行うことは困難と判断し、ISUに報告するという。