北京五輪の陸上男子ハンマー投げで5位だった室伏広治(34=ミズノ)の繰り上げ銅メダルが決まった。国際オリンピック委員会(IOC)は11日、同競技2位のワジム・デビャトフスキーと3位のイワン・チホン(ともにベラルーシ)のドーピング違反での失格を決めた。2選手は筋肉増強剤のテストステロンに陽性反応を示していた。

 室伏は04年アテネ五輪の金メダルに続き、2大会連続での繰り上がりメダル。12日に会見を行う。日本陸上の五輪2大会連続メダルは男子棒高跳びで32年ロサンゼルス、36年ベルリン両大会で銀の西田修平、女子マラソンで92年バルセロナ大会で銀、96年アトランタ大会で銅の有森裕子に次いで3人目となった。

 室伏広治

 五輪のメダルはうれしいことですが、私はハンマー投げが好きだからこそ続けてきました。気持ちはロンドンに向いており、今後も変わりなく探求してゆくつもりです。今回の銅メダルは多くの方々のドーピング違反に対する厳しい声と受け止めています。