山本先生が「3足のわらじ」で6度目の五輪を目指す。84年ロサンゼルス五輪銅、04年アテネ五輪銀メダルのアーチェリー山本博(48=日体大教)が、4月から弘前大医学部社会医学講座の大学院博士課程に進むことが15日、分かった。日体大准教授のまま選手兼生徒になる。この日、都内で合宿を終えた山本は「この年になると、意欲的に何か取り込まないとマンネリ化する」と決意を明かした。
弘前大で学ぶのは、選手寿命にもつながる平均寿命や運動能力の研究。これを「70歳まで強化指定」と掲げる競技に還元させるのが目標だ。前もって実践するかのように、昨年9月から毎日8~10キロ走ってきた。9年ぶりに体脂肪は19%に落ち、体重は7キロ減った。「体の年齢は20代と判定されました」。中年の星は、若者に負けていない。
目指すは夏の日本人最多、アーチェリーでは過去にディブオ(イタリア)1人しかいない6度目の五輪。12年ロンドン五輪につながる世界選手権(7月、イタリア)の選考会(4、5月)は1人ずつ落とされていった従来と異なり、数日間の合計点で争う。「強い選手が通過する。納得できる」と、昨年世界選手権団体3位の実力者は歓迎した。
この日は、高3の長男純太郎くんがセンター試験を受けた。「一緒に入学式ができるかな」。あらゆる出来事を楽しみに、48歳の挑戦が始まる。【今村健人】


