いよいよロッテキャンプ初日にキー局の女子アナが登場した。これも佐々木朗希投手への期待の表れ。ロッテOBとして、キャンプ初日に、はるばる石垣島まで女子アナがやってきたことに、感慨深いものがあった。
早朝の爽やかな空気の中、メディアの熱気を感じた後、ドラフト1位の動きを見た。高卒1年目のキャンプ初日。仕上がっているとは思っていない。サブグラウンドでのやや強めのキャッチボールに、ポテンシャルを感じた。何球かに1球の割合で、伸びがある質の高いボールがあった。
佐々木の投手としての出力は素晴らしい。出力とは筋力、体力を意味する。言い換えればエンジンが強力ということだ。これまでロッテに入団したルーキーの球筋を数多く見てきたが、その中では抜きんでた球の強さだった。
あとは、再現性と耐久性が課題になる。質のいい球を再現する頻度を上げ、力を込めてもびくともしない頑丈な肉体を手に入れることだ。以前は体力不足の原因は個人に求めたが、今は環境を挙げる風潮がある。私は、両極に原因を求めるのではなく、自分を厳しく律しながら、大谷やダルビッシュがたどった軌跡を歩んでもらいたい。
キャンプ初日の佐々木にとって、もっとも練習になったのは、大勢のファン、メディアの熱視線を浴びてのキャッチボールだったと感じる。この環境を重荷に受け止めるのではなく、発奮材料にできるかだ。大観衆の中で、結果を出す投手になるには、今からこうした状況を味方にする意識づけが重要になる。
佐々木にはサイズという武器がある。見られることを喜びに変え、育てられる投手から、育っていく投手になってもらいたい。【日刊スポーツ評論家】




