阪神がさほど不安を感じることのない仕上がりをみせた。攻撃面は、遊撃と左翼の2つのポジション争いから新しい芽が出かかっているように、一段と戦力層が厚くなったように映った。

それは藤川監督が選手起用に迷うぐらいに選択肢が広がったと言えるのではないだろうか。打線は1、2番コンビが健在で、結局は森下、佐藤、大山のクリーンアップに比重がかかってくる。

森下、佐藤のWBC組は打席に立つ機会が少ないから若干の調整遅れを感じるが、本番には合わせてくるだろう。なかでも主軸になる佐藤が昨季ぐらいの4番の働きをすることが連覇の条件になる。

先発陣は右が村上、才木の2枚、高橋、大竹、伊藤将、伊原で、計算ができる左4枚がそろうチームは珍しい。伊原は本来、緩急を駆使した投球スタイルだが、他球団からの対策をいかにクリアできるかだろう。

確かにリリーフは石井が不在で盤石とは言いがたい。オープン戦で若手とモレッタら新戦力を試してきたが、最初は実績のある及川、ドリス、桐敷らを投入しながら勝ちパターンを見いだすつもりではないだろうか。

全体的に順調に仕上がったが、昨シーズンのようにチームが万全での独走は考えにくい。他球団もはなから阪神をターゲットに絞って対してくるから、どっしりと構えて戦えるかどうかだ。

オリックスはチームの雰囲気は良さそうだが、この阪神3連戦をみても得点力に乏しく、打線を固定できそうにない。まずはピッチャーを前面に押し出して開幕から好スタートを切りたい。(日刊スポーツ評論家)

【イラスト】10年以降のオープン戦1位
【イラスト】10年以降のオープン戦1位
阪神桐敷拓馬(2026年3月撮影)
阪神桐敷拓馬(2026年3月撮影)