ソフトバンクの春季キャンプ第2クールが、7日で終わった。この2つのクールは工藤監督の指示で、実技練習前に約1時間のランニングメニューが組み込まれた。ようやく「走れ、走れ」も終わり、9日からは本格的な実戦練習に突入していく。

パンパンに張った下半身に、時には顔をゆがめながらも、選手たちは打撃に投球に汗を流した。打撃練習で黒赤のツートンカラーのマスコットバットを手にした内川は、黙々とティー打撃を行った。フリー打撃以外は素手でバットを振り続けている。左手のひらの下部には10円玉大のマメ。すでに2度ほど皮がめくれ、ガチガチに固まった。

「今年は、このマメ以外にほとんどマメができていないんです。去年は、かなりいろんなところにできていたんですけどね。インパクトの瞬間、手のひらの中のグリップが一定しているということでしょうね。グリップがずれるといろいろとマメができますから」

自主トレから続けてきた今季の打撃に関して、この唯一のマメは“吉兆”の印なのだろう。手に残る打撃の感触を確かめるように、内川は満足そうに手のひらを見つめた。

昨年、通算2000安打を達成。8月で37歳になるが、打撃技術に衰えはない。ホークスOBでもあり、通算567本塁打を放ち、40歳のシーズンに44本塁打をマークした門田博光氏も、春のキャンプでは手のマメの位置を気にしていた。好調なシーズンはマメの場所が一定していたという。

内川は今季からキャプテンを外れ、精神的負担も減った。バットマンとしてさらに数字を積み上げてもらいたいものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】