春季高校野球北信越大会はきょう1日、富山市民球場ほかで開幕する。2日の2回戦から登場する新潟1位の日本文理は東京都市大塩尻(長野2位)と富山国際大付(富山3位)の勝者と対戦。5月31日は試合会場で公式練習を行った。富山県氷見市出身の4番打者・中田龍希一塁手(2年)が故郷で大暴れを誓う。

鋭い金属音を残して飛び出した中田一塁手の打球は、特大ファウルになって左翼芝生席に弾んだ。惜しい当たりながら、パワーヒッターの面目躍如。北信越大会にかける強い思いを打撃に表した。「故郷での大会ということもある。だけど、チームの勝利に貢献することを1番の目標にしている」。公式練習で打撃練習を繰り広げた高岡西部総合公園野球場は、いわばホーム球場。「何回も試合をした経験がある。最後は中学3年の秋」という“地元”球場から日本文理の4番打者は快進撃を始める。

県大会は4、5番のクリーンアップを担った。大詰めの準決勝、決勝は2試合で8打数4安打の5割。昨秋から登録メンバー入りし、秋春通算2本の本塁打を放っている。「チャンスに打ってこそ中軸打者」と心掛けるのは得点圏打率のアップだ。親元を離れての寮生活ながら「将来に向け、自分のことは自分でやる練習をしている」と、中田は何でも練習に結びつけていた。

富山・北部中3年の夏に甲子園で日本文理の試合を生観戦している。鳴門渦潮(徳島)との1回戦(9-5)だ。同じ富山県出身の川村啓真右翼手(現国学院大2年)が本塁打を放つ活躍をしたゲーム。中田が進学希望するキッカケになったゲームでもあった。「日本文理が、輝いて見えた。今度は自分がここでと思った」。北信越は夏へのステップだ。

初戦に勝てば、試合会場は富山市民球場に移る。別名アルペンスタジアムは、富山出身の中田にとって特別な場所だ。「日本ハム-楽天戦やBCリーグ、高校野球をスタンドで見たことはあるけれど、試合した経験はない」。夏の甲子園に行く前にまず、憧れの富山市民球場で14年春以来5年ぶりの北信越頂点を狙う。【涌井幹雄】

◆中田龍希(なかた・りゅうき)2002年(平14)8月24日、富山県氷見市出身。北部中出。野球は比美乃江小3年から稲積少年会で開始。高校では昨秋からベンチ入りし、いきなり4番打者の一塁手。右投げ右打ち。175センチ、86キロ。血液型B。