ゲームセットも「まさか」だった。阪神ベンチは誰1人動けず、本塁手前で突っ伏す植田海内野手(28)を眺めるしかなかった。
8回に4点差を逆転され、逆に1点を追うことになった9回。2死一塁から佐藤輝明内野手(25)が左翼越えに二塁打。代走の切り札、植田は本塁をめがけて快足を飛ばしたが、相手の中継プレーが完璧だった。
左翼から遊撃を経由して、本塁にどんぴしゃりのストライク返球。植田は本塁のかなり手前でタッチアウト、試合終了となった。
手を回した三塁コーチャーの藤本敦士コーチ(46)は「自分の中では勝負したいというのがあった。植田も出ているから。(フェンスからの)クッションも完璧に返ってきたのもあった。あとはもう送球がそれてくれるのも、ちょっと願っていた。どっちが正しいかと言ったらちょっと分からない」と振り返った。



