実りある2回4失点だった。2年目の西武菊池雄星投手(19)が20日の紅白戦に先発し、昨年5月4日以来となる実戦登板を果たした。292日ぶりの実戦マウンドで、中島や中村ら主力がズラリと並ぶ打線との対決。2回1死二、三塁から岳野の打球が風にも乗って3ランになるなど、甘く入ったボールを痛打された。ただ、直球の最速は144キロを計測し、左肩痛からの復活をアピール。「打たれましたけど、試合で投げた喜びの方が大きい」と笑顔だった。

 渡辺監督も「しっかり腕を振って投げていたし、ひと安心」と及第点を与えたが、菊池は課題も自覚している。投げ合った大石が2回ゼロ封だっただけに「悔しいです。コントロールが大石さんとの一番の違い」と話した。次回登板は3月のオープン戦となる見込みで「スピードがすべてじゃないけど、1つのバロメーターとして150キロを目指したい」と剛球復活を目標に掲げた。

 [2011年2月21日9時9分

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