ボクシングWBO世界スーパーフライ級2位フランシスコ・ロドリゲスJr.(28=メキシコ)が、2階級制覇に自信を見せた。9月1日に東京・大田区総合体育館で、同級王者井岡一翔(32=志成)に挑戦する。28日に都内のジムでオンライン会見。6年ぶりの世界挑戦に「最後のチャンスを絶対逃さない」と王座奪取の決意を口にした。

この試合は6月1日にWBOから指令された。7月には標高3500メートルあるメキシコ市郊外でキャンプイン。「厳しい試合の時だけやる。いい結果が出る」という。16日に初来日してホテルで4日間の隔離生活を送ったが「完璧な最高の状態。早く試合の日が来てほしい」と万全を強調した。

14年にWBO世界ミニマム級王座を獲得し、IBF同級王者だった高山勝成との王座統一にも成功した。16年にWBO世界ライトフライ級王座に挑戦も判定負け。その後は階級を上げて、2月まで15連勝(11KO)している。

愛称はチワスで犬のチワワのこと。もう一つは金属のチタニウムからという。柔軟性と強打から命名された。少年時代はギャングの一員と荒れたこともあった。おじの説得で改心したが、一番の売りは攻撃力で畳み掛ける狂犬ぶり。

日本人相手には3戦全勝している。「井岡は尊敬する王者。カウンターがうまいが対策は練ってきた」と、日本人キラーぶりを発揮するつもりだ。「作戦は当日のサプライズ。100%出して勝ちたい。家族に必ず王者になって帰ると約束した」と自信を見せた。